SEMBAサロン
【SEMBAサロン vol.101レポート】「変わりたい心を形にするリノベーション – 建築デザイナーは何を悩むか -」(福田由利氏)
今回のSEMBAサロンは、一級建築士事務所アトリエ・ドゥ・フクダ代表の福田由利さんに、「変わりたい心を形にするリノベーション – 建築デザイナーは何を悩むか -」というテーマのもと、お話しいただきました。
福田さんは、大成建設設計部、安藤忠雄建築研究所を経て独立され、現在は個人住宅を中心とした設計活動や、講演・講師活動を行っておられます。また2003年には、テレビ朝日 大改造「劇的ビフォーアフター」に、”リフォームの匠”として出演されたご経験もあります。
今回はリノベーションにフォーカスして、いくつかの事例を詳しく解説いただきました。
要望の違いからお互いの心が離れ、別居が決まっていた親子二世帯を、それぞれの気持ちを汲み取りながら、一つ屋根の下に全く違う空間を作り出すことで親子の希望を叶え、同居を実現させたお話など、単に空間を新しく作り直すだけでなく、施主様の抱えられている悩み事も同時に解決していくことで、心までリノベーションされているんだと感じました。
また、地震、台風など、多発する自然災害に対する”住まいの構造的安全性”をはじめ、少子高齢化に対しては、あえて手摺りはつけず”独居老人の住まいを病室にしない”など、さまざまな社会問題に対してもお話をいただき、参加者の皆様とても関心が高く、いくつか質問も上がりましたが、そちらにも丁寧にお答えいただきました。
終了後の懇親会では、和やかな雰囲気のもと個別質問や参加者同士の交流で盛り上がりました。
【日 時】6月7日(金)19:00~21:00 後半は懇親会
【スピーカー】福田 由利 氏(一級建築士事務所アトリエ・ドゥ・フクダ 代表)
【参加人数】8名