【SEMBAサロン 79th レポート】 二十四節気 ~日本の行事やしきたりを妄想(ファンタジー)で探る・夏編~ 関本徹生氏
今回は、造形作家の関本徹生さんに「二十四節気 ~日本の行事やしきたりを妄想(ファンタジー)で探る・夏編」をテーマにお話しいただきました。関本さんは、高校在学中からアート活動を始められ、アフリカにおいて赤いペンキで赤道線を描くなどアースアートからパフォーマンス、ディスプレイ、オブジェ、舞台美術制作など手掛けておられ、最近では特に、京都の伝統行事を復活・再生することや、観光として真田丸等のジオラマ制作などにも取り組んでおられます。
内容は、今回は夏編ということで、6月水無月、7月文月、8月葉月の二十四節気(太陰太陽暦)、七十二候、雑節について月ごとに事例を交えながら詳しくご紹介いただきました。古来より日本では一年を細かな季節に区切り、それに合わせて様々な行事が行われ、しきたりを守って生活をしてきましたが、現代人はそれらを忘れてしまっている傾向にあるということでした。そこで、写真を用いて分かりやすくご紹介いただくことにより、それらの行事やしきたりが春夏秋冬の季節感や農業などの目安となってきた大切なものであるということを改めて思い出させていただきました。
また、それぞれの地域での夏祭りの様子や、地蔵盆、盂蘭盆会、茅の輪くぐりなど、古くから伝わる夏の行事、その時節にいただくお菓子、またそれらの由来についても詳しくご紹介いただきました。
セミナー終了後も参加者からの質問が相次いだため、引き続きお話を伺いながらの懇親会となり、奈良の大和三山や藤原京、春日大社、そして東大寺の不思議な位置関係など、都市伝説的でありながらもご自身で検証を行ってこられた裏付けのあるお話に、参加者一同驚きの連続で聴き入っていました。
関本徹生ラボ http://tsekimoto.wixsite.com/tetsu
【日 時】6月16日(金)19:00~21:00 後半は懇親会
【プレゼンター】関本徹生氏(造形作家、元京都造形芸術大学教授、一般社団法人日本空間デザイン協会(DSA)元理事)
【参加人数】7名