【SEMBAサロン 77th レポート】 体験デザインから見た茶事 奥田充一氏
SEMBAサロン第77回目のプレゼンターは、株式会社memesスクエア代表取締役の奥田充一さん(大阪デザイン団体連合会長、JIDA会員)に、「体験デザインからみた茶事」をテーマにお話しいただきました。
かつて政治家や大店の上方商人は、茶事をたしなむことで感性とコミュニケーション能力を鍛え、茶事の場で新しい時代を創ってきたといいます。
今回は、そのような茶事をUXD(User eXperience Design:ユーザー体験デザイン)として捉え、その関係について解説いただきました。
内容は、はじめに日本の伝統文化を代表するお茶をいただくための一連の所作や手順を詳しく解説いただき、亭主とお客との関係についてもご説明いただきました。また日本において、いかにして茶の湯文化が生まれ、今日に至っているのかなど、その歴史をはじめ茶道具、京菓子についてなど、ご自身が実際に京都・有斐斎引道館で体験されていることを通して解説いただきました。
お茶の席では、所作を通じて全ての感覚(視覚、味覚、聴覚、嗅覚、皮膚感覚などの五感)が養われ、また、茶事を通して亭主とのコミュニケーション能力を鍛えることで広い分野での知識を深め、それが自身のマインドを高めることに繋がるなど、現在のビジネスの取り組み方とよく似ているということで、ユーザー体験デザインにも結びついてくるということでした。
セミナー終了後は、和やかな雰囲気のもと、講師への個別質問や参加者同士の交流などで盛り上がり、素晴らしい”一期一会”の場となりました。
株式会社memesスクエアhttp://www.memes2.jp/
【日 時】5月26日(金)19:00~21:00 後半は懇親会
【プレゼンター】奥田充一氏(株式会社memesスクエア代表取締役、大阪デザイン団体連合会長、JIDA会員)
【参加人数】19名