DESIGN COLUMN

デザイナーとの
ビジネスマッチングって?

第21回
デザインを求められる理由(ワケ)と関係性

こんにちは、久しぶりのコラムとなります。
さて、以前に企業さんのデザイン活用レベルとデザイン価値理解の関係を
カンタンなピラミッド図で示しました。(第17回コラム

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上から2番目の「いまデザイン」のところ。
ここはデザイン「活用」ということで、既に社内だけでなく外部デザイナーとも取り組まれているにも関わらず、
当センターに相談に来られる企業群です。

なぜ来られるのか?
それは課題があって、現状に満足していないから。〝新しいデザインを求めて〟です。

「社内だけでの対応に限界があって・・・」という理由もあれば、
「新しくデザイナーを探したいのだけど・・・」ということもあります。

特に後者については、今お付き合いしているデザイナーのデザイン提案がある程度見えているので、
イメージチェンジを図りたい。少しマンネリ化しているので、新規性を求めたいとのこと。

本当は長く信頼できるデザイナーとビジネスパートナーとして仕事を続けてほしいものですが、
あまりに太く長い関係になると、企業側の経営者や担当者も変わったりして、
やはり見直されることがどうしてもあります。コストの問題なども含めまして。

そして、マーケット動向も変わる中で、新しいテイストのデザインを企業はさらに求めます。
お付き合いの長~いデザイナーも結構ベテランになって、
長年の信頼関係や〝あ、うん〟の相性や高い評価もありながらも、例えば5年後を考えると少し不安・・・?
商品やサービスとともにデザインも「流通するもの」なので、仕方がないとも思います。

長く関係を続けるには、あたり前のことかもしれませんが、デザイナーが常に新鮮なデザインを提案できるか、
デザインしたモノが結果を出すかということしかないのだと思います。
最近、相談企業さんから下記のようなデザイナー紹介後のコメント(原文)をいただきました。

「○○様と○○様にお願いしようと考えております。来週、2社にお伺いいたしまして、具体的なお話に進む予定でございます。ご紹介には大変満足しております。色々とご尽力いただきまして、誠にありがとうございました。また、今後の成果など、お知らせさせていただきます」(木工製品メーカー)

「本日、デザイナーの○○様とお会いしました。とても気さくでいい方で、これからいろいろ手伝って貰えそうです。契約書締結してから仕事をお願いしようと思います。本当にありがとうございます。もっと早くデザインセンターを知っていれば・・・今までの苦労は何だったんだろうと思います」(情報サービス会社)

・・・本当にありがたいお言葉です。ご対応いただいたデザイナーさんにも感謝です。
一方で、企業さんにはこれから長くデザイナーの方と仕事を続けてほしいというのが
コーディネーターとしての本望です。

スポット案件(点)ではなく、戦略(線)の中で、外部デザイナーさんを上手く起用していただきたい。
“長くデザイナーさんとお付き合いさせていただきたいと思っています”という相談企業さんの要望もあります。
デザイナーの提案スキルと、商品力や企業業績が共に向上して持続するような関係となるように、
ひとつの成果が次の成果を導き出すことになってほしいと思っております!

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