第16回
失敗しないデザイン事務所の選び方。デザイン事務所を選ぶ際の5つのポイントとは?
前回のコラムは、「プロと学生のデザインの違い。その間にある決定的な違いとは?」でした。
今回は、「デザイン事務所を選ぶ際の5つのポイント」についてお話しします。
先日、デザイナー紹介をサポートした奈良の酒造メーカーさんから、
メールをいただきました。
「このたびはいろいろとお世話になります。
ご紹介いただいたデザイン会社3社の見積がこれで揃いました。
決めるに当たって何かポイントなどはありますでしょうか?
またご教示いただければ嬉しいです。
会った感じでは○○さんか△△さんが熱心そうな感じがしております。
宜しくお願いいたします。」
初めてデザイナーさんと取り組まれるメーカーさんからのご相談を受け、
当センターから応えてくれそうなデザイン事務所を3社紹介しました。
そして、各々と面談されたのですが、何を基準にして決めればよいのか決めかねているとのことでした。
各々のデザイナーの取組み方・スキルは十人十色、もちろんデザイン費も違う訳で
その選定においては、次のような視点が求められます。
① 相性・・・コミュニケーションが円滑にとれるか、こちらからも言いたいことが言えるか
② 価格・・・自社の予算と照らし合わせて適切な範囲か
③ これまでの実績・・・デザインに魅力やセンスを感じるか
④ 商品・ビジネスに対する関心度・・・自社の取組みや商材に共感してもらったか
⑤ さまざまな視点で問題解決できる力・・・デザイン以外のことでも相談できそうか、新しい事業を導くチカラを与えてくれるか
デザイン依頼案件の内容によっても、違ってくる訳ではありますが、
特に自社にデザイナーのいない中小企業さんにとっては、
⑤についてはちょっとコンサルのような立場でもあります。
単にデザイン業務という認識ではなく、
大切なのは事業の戦略の上にデザインの計画をすることです。
そうすることで、企業価値もアップし、売れてナンボのデザイン価値が見い出せるのではないかと思っています。
当センターをご利用いただくみなさまへ、
クリエイティブなビジネスパートナーとして、デザイナーとの良き出会いが生まれるように、
しっかりとコーディネートできればと思いますので、本年もどうぞよろしくお願いします。