DESIGN COLUMN

デザイナーとの
ビジネスマッチングって?

第10回
ホームページ制作のデザイン相談について。ポイントをまとめてみました。

前回は「パッケージは商品の一部。さて売れるパッケージデザインとは?」 についてお話しました。
今回は大阪デザインセンターへのデザイン相談の中からピックアップして「ホームページを作る(リニューアルする)」について少しお話します。

当センターのデザイン相談には毎日さまざまな分野の問い合わせが入ります。
プロダクトやグラフィック、パッケージといった分野についての内容が多いのですが、
ホームページの制作に関する相談もあります。

相談内容は「ホームページを作りたい、もしくはリニューアルしたいので、デザインしてくれる人を
紹介してほしい」というものが多く、まずは相談者にヒアリングすることになります。

制作にあたっての”目的”が明確であればいいのですが、
その”目的”が漠然としていると、デザイナーを紹介しても、うまくマッチングして成果に導くことは難しいのです。
(これは、他のデザイン分野にも通じることではありますが)

「とりあえずリニューアルして、現状より見やすいものにしたい・・・」
「他社のサイトのような、こんなイメージで・・・」
「カンタンなもので良いので、作っておきたい・・・」などのざっくりとしたイメージだけでは、
デザイナーもきちんと向き合って応えにくいと思います。

そういうこともあって、当センターでは、
会社や商品の特徴や、制作にあたっての思い、
顧客層、販路などをまずヒアリングさせていただきます。

具体的に相談者の方にお聞きする基本的な項目としては、

■ホームページの種類 (作りたいのはどんなホームページなのか?)
・会社の案内
・商品・サービスの紹介
・物販(商品点数)サイト内でのショッピングの有無、販売方法
・コミュニティーサイト

■想定ユーザー
・企業(B to B)
・一般(B to C)

■必須コンテンツ
・事業内容
・会社概要(アクセス等含む)
・お問い合せ
・サイトマップ
・プライバシーポリシー など

■更新について
・自社で更新する(ブログ機能設置など)
・WEB業者へ依頼

■ドメイン、サーバの管理

■既存のデータ
・紙のカタログ、パンフレット、案内などの有無
・ロゴの有無
・写真(支給or新規撮影要、素材購入の有無)
・文章(支給or新規文章作成要 インタビュー)

■納品
・データ納品
・サーバへアップ

■その他
・競合他社
・参考としたいサイト
・SEO
・アクセス解析
・SNSとの連動
・携帯端末での表示
といったところです。

長くなってしまいましたが、
こういうことを踏まえてこそ、企業とデザイナーの円滑なコミュニケーションがスムーズに図れると思います。
ホームページに限らず、商品やカタログ、パッケージでも、
なぜ作りたいか?誰に見てもらいたいか?を明確にすることで、より良いモノづくりに繋がります。
是非、参考にしていただければと思います。

次回は「企業とデザイナーのマッチング、失敗しないために・・・うまくいかない理由とは?」 です。こちらもあわせてご覧ください。

 

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