第7回
デザイナーとのビジネスマッチングに向けて、企業とデザイナーの疑問や不安を知る。
前回は「デザイン費の見える化について少し考えてみる。」というお話でした。
今回は「お互いの不安を知るということ」についてです。
【コミュニケーションが大事っていうけど、なんでなん?】
企業とデザイナーとの密接なコミュニケーションがまず大事ですよ!という、
ごくあたり前のことを「第4回 デザイナーはビジネスパートナー?企業とデザイナーの関係性について。」で書きましたが、
それはなんでかと言いますと、お互いに「不安」に思っていることがあるからです。
【お互いの不安ってナニ?】
例えば、デザインを依頼する企業さんの不安は、
「依頼してみたけど一体何が出てくるかわかれへんなあ。採用できそうもないデザインが出てきたらどないしよ・・・」
「頼んでしもたけど、デザイン料金が高かったらどうしよう・・・」
「売れへんかったらかなわんなあ・・・」
「採用した後でこちらの方針が変わったらどうしよう・・・」
「このデザイナーさんの選定は正しかったんやろか・・・」
など・・・
一方、仕事を受けるデザイナーさんの不安としては、
「見積は先方にとって妥当やったやろか・・・」
「提案しても採用してくれへんかったらどないしよかな・・・」
「デザインの変更ばっかり続いたらどうしよ・・・」
「どんどん作業が膨らんだら・・・追加で費用請求できるやろか」
「継続して発注してもらえるやろか・・・」
など・・・
【なーんや、不安なんはお互いさまやってんな。ほな、どうしたらええの?】
仕事を進めていく上で、時間と共に解決する問題もありますが、
お互いが何となく不安に思っている要素を少しでも抑えて、気持ちよく仕事をスタートさせるためにも
それぞれの不安を共有する。
それはやはり、対話することが重要ではないでしょうか?
言葉のキャッチボールの中で、ある程度アレ?って思っていることをぶっちゃけに言えるかどうか。
そういう関係に近づけるか、そして、意志疎通を図れるか。
そして、何よりも大事ですよ!と強調したいのは、
お互いに相手のことを思いやる事、〝配慮〟ができるか、ということです。
デザインって、なんだかんだ言っても、人と人とのつながりから始まるもの、
配慮から良いものが生まれるんだと思っています。
いかがでしたか?
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それでは次回は「良いデザインと売れるデザインの違いとは?グッドデザインが果たす役割」 について書きたいと思います。