DESIGN COLUMN

デザイナーとの
ビジネスマッチングって?

第5回
デザイン費・デザイン料はいくらか?どれくらいか?そのデザインの価格について。

前回は「デザイナーはビジネスパートナー?企業とデザイナーの関係性について。」というお話でした。
今回は、みんなが気になるお金の話「『デザイン費って、いくらなの?』って聞かれたら・・・」を書いてみます。
 

【で、いくらあればいいん?】
 
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「だいたいいくらくらいかかるんでしょうか?」
「ざっくりでいいんで教えてもらえません?」
「これ作るのにいくらかかりますのん?」
 

このような質問をデザイナーのみなさんも企業さんからよく受けるのではないかと思います。
私もよく聞かれます。相談の多い日なんて一日に数回も・・・。
案件の内容はすべてマチマチなので、「ケースバイケースです!」としか答えようがないのが正直なところとはいえ、
もう少し具体的に説明して理解してもらわないと話が前へ進みません。
総額はピンからキリまでですが、いままで携わってきた相談案件をもとに、
デザイナーさんの「単価×所要日数×難易度」から、だいたいの費用の目安をお伝えしています。
 
では、ほんの一例ですが、「こういう場合」と「こういう場合」を書き出してみます。
 
●「デザインのイメージが固まっている場合」と「なにもかもが未定でイチから企画の場合」
これは難易度が違ってきます。こういうモノを作ろう!というステージに上がる前段階のアイデア出しの労力が予測されます。
 
●「シンプルなデザインの場合」と「複雑なデザインの場合」
シンプル=簡単 では決して無いので一概には言えませんが、工数・設計・展開・納期などが変わってきます。
 
金額については
 
●「内容をお伺いしてから、見積で金額を確認して頂く場合」 と 「ご予算が決まっている相談の場合」
ご予算ありきの場合は予算内でまかなえるよう心がけるのですが、いやいやその予算ではちょっと無理が・・・
という場合もやはりありまして、金額の開き、価値観の違いがあって、調整しづらいこともあります。
 
いくらかかんの?という質問は実に答えにくいのですが、企業さんには金額の幅をある程度示す中で、
その価値を理解してもらい、きちんと投資していただいてこそ、良い商品開発への道は開かれると思っています。
 
では、「デザイン費って、いくらなの?」って聞かれたとき、私がどう答えているか。
具体的には、デザインプロセスや見積例をお見せしながら、
このパッケージデザインは20~30万ぐらいは掛かったんじゃないか、とか、
この企業の新商品開発にかかったプロダクトデザインの費用はだいたい50万から100万円の間かな、
といった説明の方法を取っています。事例を見ながらの方がイメージしていただきやすいですからね。
 
実際のところ、かなりアバウトなお答えになってしまいます。
ですが、今までたくさんのデザイン相談を受けてきた経験から、当たらずといえども遠からず、の金額を案内できているのではないかと思っています。
 
次回は「デザイン費の見える化」について書きたいと思います。

 

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