大阪デザインセンター(ODC)は、2020年10月14日をもちまして、創立60周年を迎えました。これまでの皆様のご支援に対しまして、心より、お礼を申し上げます。
戦後の復興期にあたり、大阪府、大阪市、大阪商工会議所が中心となり、通商産業省のご指導を得て、デザインを産業振興、輸出振興に活かそうとの趣旨で「大阪デザインハウス」として1960年(昭和35年)、中之島に設立されました。
1971年には「財団法人大阪デザインセンター」と発展的に改組し、商業の中心に位置する船場センタービルに移転しました。グッドデザイン商品の選定、顕彰、展示やデザインコンペ等を通じて、優れたデザインの普及に努め、あわせて、付設デザイン研修所により、企業におけるデザイン人材の育成にも取り組みました。
2000年には、湾岸開発の拠点である大阪南港ATCに移転して、デザインビジネスプロモーションセンターの運営、情報誌DESIGN LINK OSAKAの発刊、デザイン学生のインターンシップ、デザインマネジメント研究会、co-designデザインビジネス塾などを開催してきました。2014年には一般財団法人化し、民間の立場から、さらにビジネスデザインに注力しています。
最近のデジタル化、IT化などの科学技術の進歩は目覚ましく、人類の可動領域は広がっていますが、新型コロナウイルス感染症による社会変容、SDGsに掲げられている巨大な社会課題、国家間の紛争など、問題は極めて複雑化、多様化を深めています。
私共は、デザインの使命を、「社会的課題を解決し、新たな経済価値・文化価値を創造する」ことととらえております。
この60周年をてこに、さらに、デザイン活動を推進していくために、次の重点戦略に順次取り組んでまいります。
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1. デザインに関するプラットフォームの形成
デザイン人材のデータバンク化と人材活用の仕組み、デザイン交流・イノベーションの場の提供
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2. ODC会員の活躍支援とODC自身のスマート化
会員を宣伝・起用、IT化、アクセス・利便性向上
デザインは、人々の隠れた夢をかなえます。夢は時代とともに変わっていきます。デザインが人々の暮らしを豊かにするために、大阪デザインセンターはさらに進化を続けてまいります。
皆様の倍旧のご支援をお願いいたします。