グッドデザイン-部門別賞-
部門別賞
平成17年10月期
住・生活環境デザイン部門
 

最優秀賞
商品名:National ソイーネ 電動介護ベッド XVA131430G、XVA131420G
出品者:松下電工株式会社
デザイン:同社 デザイン部 坂本 留美
税込価格:¥340,000〜¥360,000(非課税)

【選評】(同部門 審査委員 河野 登=ミズノ鰹、品開発部デザイン室 上級専任職)
 在宅用介護ベッドで背上げ、足上げ、本体高さの調節ができる商品であるが、感心させられたのは、本体床高さが23p〜60pまで、適した高さ設定が無段階調整できること。これは、姿勢を変え、車いすやポータブルトイレへの移乗時など、被介護、介護の双方の重労働を軽減。特に23pと低くすることができるので、布団に慣れている高齢者にも抵抗感なく使用でき、お互いが寝ながら横を向くだけで表情が確認できます。介護者が添い寝して顔を見つめ語りあっているシーンが浮かびます。
  仕上げ感も高齢者の居室やインテリアを考慮して、いかにも介護機器のベッドといった仰々しさをなくし、落ち着いた木調の家具としたことも評価できます。リモコンの操作性も向上、安全性、清掃性、レンタル使用に対する配慮もなされ、公的介護保険給付対象商品。
高齢者とその家族の快適性を課題にユニバーサルデザインに真摯に取り組み、愛情あふれるケアシーン創造への開発意欲が見られます。

優秀賞
商品名: サントリーウーロン茶
クリスタルカットボトル
出品者:サントリー株式会社
デザイン:同社 CD加藤 芳夫、AD水口 洋二、D桐元 晶子
税込価格:¥147

【選評】 (同部門 審査委員 山内 勉=松下電工(株) デザイン部 部長)
 コンビニなどに並ぶペットボトル飲料の中でひと際輝いているのがこの商品である。まず惹きつけられるのがボトルの上下に配されたクリスタル調のカット面である。素材の質感とあいまって思わず手に取りたくなる。このカット面に挟まれた中央部は断面が6角形であり、手にしっくりと馴染む。そこにまかれたラベルは飲料と調和した色調と端正な書体で構成され、上品な印象を与えている。
 飲料自体は味覚・臭覚への訴求機能を持つが、パッケージにおける視覚・触覚への訴求要件に対して完成度の高いデザインが実現されている。その過程では様々な挑戦的試行が行われたに違いなく、クリエイティブワークの質の高さを感じさせる。
 『烏龍茶』自体の味覚は当然のことながら、「眼で味わう」ということばの意味を改めて教えてくれる商品に出会うことができた。

優秀賞
商品名:トアスエクセル CT−L
出品者:トアス株式会社
デザイン:株式会社デザイン総研広島
税込価格:¥39,900

【選評】(同部門 副部門長 牛島 志津子=サントリー(株)デザイン部 課長)
 今回、優秀賞を受賞したトアス株式会社の「トアスエクセル」はオフィス用の台車のデザインです。オフィス用の台車は仕事の中ではその存在があまり認識されていないものですが、実際には無くてはならない、日に何回も使用する使用頻度の高い道具として各部署に一台はある道具です。それにも関わらず、荷物の大小サイズのバリエーションはあるがデザイン性や操作性を考慮されたものが無く、美しく機能的なオフィスに唐突に置かれているのが現状です。
  「トアスエクセル」は、ハンドルを起こしハンドルを下へ押さえることでテーブルが開くというワンアクションでスピーディに確実にセッティングが出来るという簡単な操作性が画期的な台車です。また、台車を押すときに安定感のある大径の双輪キャスターと、小回りのきく小径の前輪キャスターの組み合わせにより、今までに無いスムーズで安定感のある操作性を生み出しています。
  機能性でもうひとつ特筆すべき点は、しゃがまずにスマートに利用できるテーブルの高さです。女性にも気軽に扱え、使う人を優先したやさしいデザインになっています。機能に加え使用していないときには小さく収納できデザイン的にも現代のオフィスにあったグレードの高いデザインが評価されました。
中小企業優秀賞
商品名:Q−hoアルミレールシェルフ
アルミ:T1500、T1501、T1502
檜:T1511、T1512
出品者:株式会社久宝金属製作所
デザイン:株式会社久宝金属製作所、
株式会社IDKデザイン研究所
税込価格: ¥2,305〜¥8,400
【選評】(同部門 審査委員 古川 美智子=(有)エリプスデザイン 取締役)
 この商品に関して選定委員の中に「このセッティングの仕方は別に目新しいものではない」という意見もあったが、それぞれの部材の材料の選び方、組み合わせ方、細部にわたる形状の統一感、仕上げの質の高さなどを考慮して、とても良く出来たデザインだという結論に達した。
  まず材料について言えば、主材料のアルミニウム合金と檜というどちらも環境と健康を考慮して選ばれたものである。次に部材の組み合わせに関しては、取り付け用部材と支持部材が一体になっており、また嵌合部と棚本体も一体になっている上に取り付けネジを隠す役割を担っている。つまり二つの部材のみによる構成である。壁からすっと棚板が出ているかのような軽快な存在感が好印象を与える。プライベートな空間をスッキリ演出するのみならず、店舗等での使用にも十分対応できるだろう。これからなお一層の展開が期待される。

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