グッドデザイン-部門別賞-
部門別賞
平成16年10月期
住・生活環境デザイン部門
 

優秀賞
商品名: 温水洗浄便座一体型便器
シャワレイン トレス
CH4681、CH4682、CH4683
出品者: 松下電工株式会社
デザイン: 松下電工株式会社
住建事業分社 ドレッシング事業部
商品企画開発グループ
下畦 聡司
税込価格: \241,500〜\283,500 (工事費別)
温水洗浄便座一体型便器 シャワイン トレス CH4681、CH4682、CH4683

【選評】(同部門 部門長 福田 民郎 = 京都工芸繊維大学 工芸学部 造形工学科 教授)
 この商品の最大の長所は、節水を実現していることである。従って、水道代のコストも削減出来る。カタログ記載では、年間約10,300円。同時に便座内部の形状に工夫がなされており、掃除も容易な加工も施されている。環境という観点をデザインコンセプトの中心にしていることは、開発姿勢として高く評価できる。しかしながら、常時通電状態での年間電気消費量、すなわち電気代は数値の記載がなく、消費者側からするとやや残念であった。エコロジーに関しては、総合的な評価は避けることが出来ないので、何らかの形での情報開示が望まれる。
 形態及び機能的観点からは、やや大きめの便器開口部、便座の座りやすさ等の使用性が優れている点をあげることができる。実際の座りやすさも太ももがあたる部分が広く、安定感も十分にある。また、オプションとしてアームレストもあり、これは高齢化社会やユニバーサルデザインの観点からも好感がもてる。しかし、ふたはやや高級感が不足しており、手動時の操作では、少し硬性がなく割れやすいのでないかという危惧も残る。この点は次期商品での解決を期待したい。

優秀賞
商品名: オルファカッター マガジンS型 191B
出品者: オルファ株式会社
デザイン: オルファ株式会社 商品開発部
税込価格: オープン価格
オルファカッター マガジンS型 191B

【選評】(同部門 副部門長 牛島 志津子 = サントリー株式会社 デザイン部 課長)
 今回、優秀賞を受賞したオルファ株式会社のカッターナイフ「マガジンS型」は、一見普通のカッターナイフより若干大きいくらいで色は黒ベースに黄色をワンポイントあしらっているシンプルなデザイン。
 この一見普通のカッターに見えるこの製品は、刃が5枚連続して使用できる優れもの。それだけなら今までにも類似商品はあったが、5枚の刃を裏ぶたを開けて簡単に安全に装着でき、また、刃が最後の一枚になったら押手を止まるまで前に押し出して刃を抜き、押手を最後まで戻すと次の刃が使えるという。片手だけでこれらの複雑な操作が出来てしまうというのが驚きである。
 消費者のニーズを商品化する、どこの企業も行っていることではあるが、このデザインの優れているのは刃が5枚連続で使用できることではない。5枚の刃を入れることで起きる複雑な操作や形状の拡大化を機能性や安全性にとことんまでこだわって改良を重ね、使い慣れたカッターナイフの操作性を変えずに、作業の手を止めない操作性や補充の簡単さを実現しているところである。
 平成14年にオルファ株式会社は、中小企業優秀賞を「ロング刃専用カッターナイフ」で受賞しているにも関わらず今回も受賞したのは、「いい物はいい」と審査員に言わせた製品のクオリティーの高さだと思う。

中小企業優秀賞
商品名: カスタネットはさみ CA-110
出品者: 長谷川刃物株式会社
デザイン: トライポッド・デザイン株式会社
中川 聡
税込価格: \1,575 (樹脂ハンドルタイプ)
\10,500 (銘木ハンドルタイプ)
カスタネットはさみ CA-110

【選評】(同部門 審査委員 古川 美智子 = 有限会社エリプスデザイン 取締役)
 今の子供達から「自分の手で作る」楽しさを体験するチャンスを奪っているのは大人かも知れない。
 「切る道具」であるはさみも大人の目から見ると子供の小さな手で扱う様子は確かに危なかしい。このはさみは小さな手、握力の弱い手でも安全に使え、利き手も規制しないユニバーサルデザイン。構造は和はさみに近い、「握る」と「開く」という動作で切る。その時に2つのハンドルが互いに接触して名前の通りカスタネットのように軽快な音のリズムを刻む。切る行為の面白さ楽しさを加速させる。刃には付けはずし可能なカバーが付いていて、付けたままで切る事もできる安全設計。
樹脂のハンドルは5色。銘木ハンドルと言うのもあって音色が違う。樹脂も色によって音色が違うとどうだろう?と使うシーンを想像する。

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