グッドデザイン-部門別賞-
部門別賞
平成14年10月期
住・生活環境デザイン部門
 

最優秀賞
商品名: 洗面化粧台 サラサウィン
出品者: 松下電工株式会社
デザイン: 松下電工株式会社
住建デザイン部
染矢 克典 ・ 下畦 聡司
税込価格: \157,500〜\238,350
洗面化粧台 サラサウィン

【選評】 (同部門 副部門長 河野 登 = ミズノ(株) 商品開発部 デザイン室 次長)
 生活者の快適居住空間創りには、水周りの利便性は欠かせない。この洗面化粧台は、洗顔 ・ 化粧 ・ 朝シャン、手洗い洗濯等、住まいする人の行動パターンをよく観察し、心地よく使えるように改良した点が多数組み込まれている。

 ミラーは、サイドミラーが内側外側どちらにも開き3面鏡になり、引き寄せれば細かいメイクもできる。ウチから開くと小物収納ができ、すぐ取り出せる。 また、低い位置のミドルミラーは空間に広がり感をもたらすと共に、子供にも使える。

 ジャンボ洗面ボールは、飛び散る水が気にならない程の広さと両サイドの高さがあり、水洗周りに水がたまらず衛生面への配慮もされている。

 その他、湯温、吐水量をレバー1つで調節できるシングルレバーシャワー、コンタクトレンズを流してしまわない排水口キャッチャー、配管の点検や施工がラクにできる点検口付きであるなど、使いやすさへの工夫が盛り込まれている。

 低VOC対策として、トルエン ・ キシレンの放散量抑制に努力している企業姿勢も評価できるが、この洗面化粧台そのものが、使って楽しい造形 ・ 配色で、インテリアエレメントとしての姿を成している点を高く評価できる。
*VOC:揮発性有機化合物の総称

優秀賞
商品名: 健康ダンベル
ヘルススター KD-160
出品者: 株式会社日本金属工業所
デザイン: 株式会社佐藤工業デザイン事務所
税込価格: \2,310
健康ダンベルヘルススター KD-160

【選評】 (同部門 副部門長 浪越 ひろみ = 羽馬屋意匠プロダクトデザイン 代表者)
 ダンベル?名前だけ聞くと何ともイカついイメージがするが、別名の「アレイ」は日本語に訳した言葉で、漢字で書くと唖鈴。つまり音の出ない鈴ということらしい。鈴とはまた可愛いネーミングをつけたものだ。

 さて、この製品を見た最初の印象がまさしく「かわいぃ〜い。」であった。今さら陳腐な言葉を使いたくはないのだが、可愛いのだから仕方が無い。やわらかなこのカタチが。

 もちろん商品名が「健康ダンベル」となっていることからも、カタチ優先で出来た商品ではない。コロコロしたイメージなのに転がらないように工夫されているし、指がかかりやすくなっているグリップ部は、なんと足の裏のツボ押しとして使えるというのだ。

 そういえば巷ではダンベルダイエットを始め、ダンベル運動の優れた効果が広く見直されているらしい。この製品を部屋に転がしておけば、いつのまにか手にとってダイエットを成功させている。などというのは都合のいい想像だろうか。

優秀賞
商品名: ロング刃専用カッターナイフ
特専ツメ付 ロング 185B
出品者: オルファ株式会社
デザイン: オルファ株式会社 商品開発部
税込価格: \525
ロング刃専用カッターナイフ特専ツメ付 ロング 185B

【選評】 (同部門 審査委員 古川 美智子 = (有)エリプスデザイン 取締役)
 最近は何でも疑問に思ったことをインターネットで調べてみようと思う。

 OLFAという社名の由来は「折る刃」に有るというのは本当かな?と確かめてみたくなった。HPを開いてみる、確かにそうだったんだ等と思いながらクリックしていく。Gマーク商品、ロングライフ商品などずらりと並んでいる。

 私もカッターのない生活なんて考えられないというほど身近に使っている、そして切れ味が悪くなったら折って次の刃を出す。それが当たり前の事で意識することさえない。

 しかし貧乏性の私はいつも最後のところにきた時、新しい刃と取り替える前に捨てる方の刃を見つめる。ちょっと勿体ないと感じている。
 この商品を見た時、今までの商品と形のバランスが違うかな?と思った。でもまず分かりやすい爪の部分に目がいって、こういうのがちょっとあると便利なのよねと思う。

 パンフレットの説明を読む。この爪は内装作業者がカバーをはずしたり、ビスを回したりという一連の作業を効率的にするために工夫されたという事が分かった。でもこれは、オフィスでも家庭でもけっこう重宝する事だと思う。

 そしてパンフレットを裏返して最初に感じた『?』の意味が分かった。刃に工夫があったのだ。ロング刃にすることで替刃交換の回数を減らし経済性を高める事ができた。また、黒い色は焼き入れ加工で丈夫になった。世界初の超薄型。超鋭角の研摩。等々。

 OLFAは初心を忘れずに今でも挑戦し続けている企業だ。
 地球環境という大きな問題も、こんな小さなところに目を向ける事から始まるだろう。

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