ケーススタディ

2012.02.21

IT企業が業界の垣根を越えて作り上げる製品の“デザインと品質“

レイシス ソフトウェアーサービス株式会社

■強みは「動画コンテンツ」

私たちは大阪市西区にてソフトウェア開発を主業とする創業23年目のIT企業です。約12年前から請負型のソフトウェア開発業とは別に自社ブランドの製品づくりに取り組んでいます。共通の特徴は魅力ある「動画コンテンツ」です。各製品で掲げている「動画コンテンツ」はさまざまです。

ニッチユーザーをターゲットにしたものから教育に特化したありそうでなかったソフトウェアや、美容・健康に特化したDVD&器具セット、そして芸術品的なスマートフォンアプリまで作り上げています。一貫したこだわりとして、各業界の団体や専門家と協力しての動画を利用した商品企画があります。
これまで開発してきたソフトウェアなど製品の一例として、繰り返しビデオ動画で手話を覚える「手話学習辞典」(全日本ろうあ連盟監修)、生徒の体力低下に伴い指導が難しくなった体育授業の支援用として子どもに大人気のアイデア指導集「できたよ!シリーズ」(体操教室など専門家の監修)、ブックレット+CD-ROMで200種類以上のトレーニングを収録した「テニスのためのコンディショニング」((財)日本テニス協会監修)、バランストレーニング器具「リフレッシュローラー」(体育大学教授の監修)などがあります。

■新しい試み

昨今のスマートフォンブームは、私たちの製品企画にも大きな影響を与えています。2010年秋口から、注目を集めつつあったスマートフォンアプリの企画開発に着手しました。以前より交流のあったプロダクトからWebまで多岐にわたり携わるデザイナーの大宮篤士氏のプロデュースのもと、日本と欧米で活躍する写真家 新倉万造氏のコレクションを使用し、動くカレンダーアプリとして"「はなといろ」そよ風に揺れる美しい花たち"を開発しました。この試みにより、スマートフォンユーザーから高い支持を受けて、新たなビジネスモデルを見据えた活動を行っています。
「はなといろ」は、そよ風に吹かれて花びらが自然に揺れる美しい情景を独自のプログラミング技術でリアルに再現したもので、花の種類に応じた動きの仕掛けを施し、眺めるだけで楽しめるようにしています。日本の美を意識した独自のフレーミング、背景には日本の伝統色、自然光撮影への強いこだわり、自然が創り出した多次元の造形美といった特徴を持ち、それらが不思議な奥行き感を創り出しているコレクションとなっています。

■新たな市場での評価

「はなといろ」は企業の広報・販促ツールとしても注目されています。アプリを起動すると見ることのできる動く写真が魅力的なことと、スマートフォンのスケジュール機能と連携し、個人ユーザーの利用頻度が非常に高いことが理由として挙げられます。ダウンロード後の継続利用率の高さをセールスポイントとして、企業などの情報を各ユーザーの個人スケジュールに同期した情報配信機能を付加させて企業の広報や販売促進のツールとして提案しています。反応は上々で、質の高いデザインと機能が企業イメージアップに結びつくと新たな市場での展開に期待しています。

■プロダクトでも新たなターゲットに向けて展開

また最近では、女性をターゲットとした「ピラスタイル」という美容健康器具を自社オリジナル企画商品として、製造販売しています。もともとはプラチナ世代の女性向けに開発した商品でしたが、利用者の娘さんなど30代~40代の女性にも注目されました。最新の「ピラスタイル」は、20代後半~40代の女性をターゲットとしたエクササイズを考案した40代のインストラクターを起用し、プロダクトを開発しており、デザインも若い世代を意識したものに変更しています。
前作のユーザーからの要望を満たすために、デザインと品質の両方の部分にこだわりました。特に品質においては、公的試験所で耐久性検査を徹底的に繰り返し、仕様を確定させる点に苦労いたしました。結果、DVDとともに好評を得たプロダクトとなりました。
これからも業界の垣根を越えて、IT企業ならではの切り口で、あらゆる製品開発にチャレンジし、ユーザーから喜ばれる商品づくりをめざしたいと思います。

レイシス ソフトウェアーサービス株式会社 代表取締役
小野 逸二氏
1989年レイシスソフトウェアーサービス株式会社を設立。ITサービス企業として、これまでに数々の日本初、業界初のソフトウェア製品を市場に提供。今後のシステムソリューション・製品開発・クラウドコンピューティング・インターネットサービスで次世代の夢がますます広がるよう、ソフトウェアテクノロジー産業に自社の夢をのせた21世紀をお客様と共に力強く歩んでいきたいと考えている。
http://www.rasis-soft.co.jp